
こんにちは、ヒッチです。
今回は1992年の映画『クロノス』についてザックリ書いていこうと思います。
クロノス La invención de Cronos
監督/脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:ヘスス・グリス/フェデリコ・ルッピ
アウロラ/タマラ・サナス
メルセデス/マルガリータ・イサベル
アンヘル/ロン・パールマン
デ・ラ・グァルディア/クラウディオ・ブルック
1992年/メキシコ/92分
概要

1992年のメキシコ映画。2017年に『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作品賞と監督賞を受賞して2025年には『フランケンシュタイン』でこれまた世間をざわつかせたギレルモ・デル・トロ監督の長編映画第1作。
この作品で俳優のロン・パールマンさんと初対面、以降『ブレイド2』『ヘルボーイ』など、ギレルモ・デル・トロ作品の常連さんになっていますね~。そして07年デル・トロ監督作品『パンズ・ラビリンス』でアカデミー撮影賞を受賞する事になるギレルモ・ナヴァロさんとも今作で初仕事♪
また、ロン・パールマンさん経由で知り合ったジェームズ・キャメロン監督ともお友達だそうで、この作品をアメリカで最初に上映した方とIMDbのトリビアに書いてありました♪
などなど、ギレルモ・デル・トロ監督の後のキャリアを形成していくうえで欠かせない出会いがめっちゃある作品♪

ギレルモ・デル・トロ監督が脚本も書いているんですが、なんでも1984年にはこの脚本を書き始めていたそうで、作中に登場する「クロノス」という装置はデル・トロ監督が子供の頃に流行っていた本物の昆虫に宝石を散りばめて加工した“living jewellery(生きた宝石)”から発想を得たんだそうですよ~♪
また今作に登場する機械の小道具とかは当時デル・トロ監督が設立した特殊効果会社「Necropia」で作成したものだそう。
しかし肝心の「クロノス」は撮影終了後に盗難に遭い、現在あるのはレプリカだそうなっっ。
また、86年の映画『ザ・フライ』を観たデル・トロ監督は、人が変化していく描写が自身の書いた脚本とかぶっていた為、ちょっと頭を抱えたらしい(笑)♪
撮影は1992年2月から4月まで行われたんですが、製作費が当初の150万ドルから200万ドルに増えてしまったそうで、ロン・パールマンさんが大幅な減給を承諾してもらったそうです。なんていい人なんだ……
で、その200万ドルという数字、当時のメキシコ映画の製作費の最高額なんだそうですよ~♪
そんな今作、1992年メキシコの第25回国際映画祭でプレミア上映、翌年にはカンヌ、モスクワ、トロントなどの映画祭で上映され、アメリカでは94年3月に2館のみの限定公開、それが評判となり28館に拡大公開となったそうです。日本でも98年2月13日に公開となっていますね。
そして製作費200万ドルにたいして世界興行収入は62万1392ドルだったそうです。まあまあな赤字だった……
しかし公開後の評価は抜群で、その後のデル・トロ監督の人生を変えた1本であることは間違いないでしょう♪
賞歴
今作、上映館の少なさの関係で興行収益は低いですけど、いろんな映画祭でなにかしらの賞を獲っていますので、ザックリここで紹介しますね~♪
- 1993年アリエル賞
最優秀作品賞金賞受賞……ギレルモ・デル・トロ
最優秀監督賞銀賞受賞……ギレルモ・デル・トロ
最優秀最優秀オリジナルストーリー銀賞受賞……ギレルモ・デル・トロ
最優秀脚本賞受賞……ギレルモ・デル・トロ
最優秀助演男優賞受賞……ダニエル・ヒメネス・カチョ
最優秀プロダクションデザイン銀賞受賞……トリタ・フィゲロア
最優秀特殊効果賞銀賞受賞……ローレンシオ・コルデロ
最優秀処女作品銀賞受賞……ギレルモ・デル・トロ
最優秀セットデザイン賞銀賞受賞……ブリジット・ブロッシュ - 1993年アミアン国際映画祭
特別審査員最優秀作品賞受賞……ギレルモ・デル・トロ - 1993年カンヌ国際映画祭
メルセデス・ベンツ賞受賞……ギレルモ・デル・トロ - 1993年シッチェス国際映画祭
最優秀男優賞受賞……フェデリコ・ルッピ
最優秀脚本賞受賞……ギレルモ・デル・トロ - 1994年ファンゴリア・チェーンソー賞
最優秀限定公開/ビデオ直販映画ノミネート……『クロノス』
最優秀助演男優賞ノミネート……ロン・パールマン
最優秀脚本賞ノミネート……ギレルモ・デル・トロ - 1995年サターン賞
ベストジャンルビデオリリース受賞……『クロノス』
こんな感じ♪アリエル賞はメキシコ映画芸術科学アカデミーが主催の映画賞だそうで、1946年から行われているメキシコでのアカデミー賞みたいな賞だそうです♪
評価

| IMDb | 6.7/10 |
| Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…88% 視聴者スコア…69% |
| 映画データベース-allcinema | 6.1/10 |
| Filmarks | 3.3/5 |
| Amazon | 3.7/5 |
こんな感じ♪吸血鬼映画の中では高い方じゃないですかねえ?
ただコメントを読むと海外では絶賛している方が多いんですけど、日本ではちょっと冷ややかな印象でした。ただ、共通して「他の吸血鬼とは違う」というのはありましたね~♪
あらすじ

16世紀、迫害を逃れてメキシコに渡った錬金術師の手によって“クロノス”が生み出された。永遠の生命を得る事が出来る不思議な純金製の機械、彼はこのクロノスに依って400年もの間生き続けたが、1937年に事故に巻き込まれ他界。警察が彼の部屋を調査したところ、逆さに吊るされた男の死体と滴る血を集めるように床に置かれた容器が見つかった。そして部屋の多くの貴重なアンティークは競売にかけられ、その後クロノスは歴史の闇に埋もれていった。そして現代、メキシコで骨董店を営む老人・ヘスス(フェデリコ・ルッピ)は、売り物の天使像の中から金色の奇妙な彫刻品を見つける。それに触れてみたところ、突然針が飛び出してヘススの手に突き刺さった。慌てて引き剥がしたが、次の日彼は見違えるように若返っていた。この彫刻品こそがクロノスだったのだ。そして彼はクロノスを巡る様々な陰謀に巻き込まれていく・・・。
Amazonより引用
この作品、あまりホラーっ気はなく、むしろコメディな感じがします。ただ、ちょっとグロいシーンや痛いシーンはありましたので、その手のモノが苦手な方はほんのちょっとだけ用心してくださいませ♪

キャストなど

ヘスス・グリス……フェデリコ・ルッピ
1934年アルゼンチン出身。おもにアルゼンチンで活動をされていたそうですが、チリ、メキシコ、アメリカでも活動されていたとウィキペディアに書いてありました♪また、俳優になる前は肉屋や銀行員などをしながら芸術の道に進むつもりだったみたいです。
デビューは1964年のTVドラマで16話分出演。その後翌年にもTVドラマのレギュラーをされて、映画にも出演とすぐに売れっ子になったみたいですね。
日本では今作で初お目見えとなっておりまして、ギレルモ・デル・トロ監督作品01年『デビルズ・バックボーン』06年『パンズ・ラビリンス』、そのほか07年『キューブ■RED』13年『愛の通り魔』16年『
エンド・オブ・トンネル』などで観る事ができますね。
2017年に自宅で転倒、テーブルに頭をぶつけた事により頭部の血栓除去手術を受けたそうですが、合併症のため81歳で死去されたそうです。そして遺作は翌年18年に公開されたそうです。
アウロラ……タマラ・サナス
1992年に子役としてスクリーンデビュー。その後95年まではコンスタントに出演されていますが、そこで一度ストップし2000年の短編映画に出演したのを最後に俳優としてのキャリアはストップしていますねっっ。ただ、2006年に一瞬アートディレクターや助監督でクレジットされていまして、その時は業界にいたのは間違いなさそうです。まあ……それ以降はよく分かんなかったんですけどっっ。
日本では93年『ガンメン』で観る事ができるみたいですよ~♪
メルセデス……マルガリータ・イサベル
1941年メキシコ出身。日本人の演出家で“メキシコ演劇の父”と言われている佐野碩さんの元で国立美術研究所という所で俳優のキャリアをスタートさせたそうで、1969年にスクリーンデビューを果たしています。
その後メキシコを中心に舞台、映画、TVドラマで活躍されたようですね。日本では今作と03年『カマキリな女』ぐらいでしか観る事はできないようですが、地元メキシコでは誰でも知ってるくらい活躍されたようです。
2011年の映画が最後の作品となり、2017年に肺気腫により75歳で死去されたそうです。
アンヘル……ロン・パールマン
1950年アメリカ出身。お父さんがジャズドラマーでテレビの修理工だったそうで、ロンさんが大学の演劇部での舞台を見たお父さんが「おまえは絶対俳優になるべき!」的な事を言われたそうで、1973年にミネソタ大学で演劇芸術の学士号を取得したそうです。なんていいお父さんなんだ……
1979年にTVドラマ初出演。81年『人類創世』でスクリーンデビュー。86年『薔薇の名前』など脇役で多くの作品に出演し、87年~90年放送『美女と野獣』の野獣ヴィンセント役でブレイク、その後デル・トロ監督作品02年『ブレイド2』04年『ヘルボーイ』13年『パシフィック・リム』などに出演するほか、ジャン=ピエール・ジュネ監督作品95年『ロスト・チルドレン』97年『エイリアン4』や、11年『ドライヴ』21年『ナイトメア・アリー』23年『リタイアメントプラン 殺し屋の引退生活』などジャンル問わずA級から低予算までいろんな作品に出まくっています♪
デ・ラ・グァルディア……クラウディオ・ブルック
1927年メキシコ出身。この世界に入る前はメキシコのイギリス大使館やサッカー選手として活躍されていたらしいです。
その後声優としてキャリアをスタートさせたと書いてあったんですが……よく分かりませんでした~(笑)♪舞台俳優としても活躍したそうで、1955年にスクリーンデビュー、62年『皆殺しの天使』でブレイクして、その後メキシコを中心に活躍されたようです。でも89年『007/消されたライセンス』で銀行員役で出演されてたり、チョイチョイ国際的な作品にも顔を出していたよう♪
主な代表作として65年『砂漠のシモン』67年『ブロンドの罠』73年『ター博士の拷問地下牢』などありますが、75年『魔鬼雨』77年『鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇』78年『ザ・キラー・ビーズ 』など、日本で観れる作品はなぜかホラーが多い気がしますね(笑)。
95年の10月に胃がんのため68歳で死去されたんですが、どうやらギリギリまでお仕事をされたようでして、遺作となったTVドラマは『Retrato de familia』ではレギュラー出演をされており、最後の放送は96年1月19日だったそうです。また96年には短編映画のナレーターとしてもクレジットされたようです。

監督/脚本……ギレルモ・デル・トロ
1964年メキシコ出身。子供の頃から映画に興味を持ったそうで、8歳の頃にはお父さんのカメラを使って短編映画を作ってたそうな。メキシコ国立自治大学付属映画学校で映画を学んだ後、『エクソシスト』などのメイクアップアーティスト、ディック・スミスさんの元で特殊効果などを学んだそうです。
その後82年に短編映画『Pesadilla 1』を監督/脚本/製作を担当して発表したり、TVなどの仕事をしたのち、92年の今作で初長編監督/脚本デビュー。97年『ミミック』01年『デビルズ・バックボーン』02年『ブレイド2』04年『ヘルボーイ』06年『パンズ・ラビリンス』08年『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』13年『パシフィック・リム』15年『クリムゾン・ピーク』と監督作品は全部話題作だったりしますね(笑)♪
17年『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作品賞と監督賞を受賞はけっこう世間を驚かせた記憶があります♪その後も21年『ナイトメア・アリー』22年『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』25年『
フランケンシュタイン』を監督されて、やっぱり話題作の多い方ですね♪
またTVシリーズなどの製作や『ホビット』シリーズの脚本、何気に俳優や声優としても活躍しており、めっちゃバイタリティーのすごい方♪
個人的な感想

ギレルモ・デル・トロ初監督という知識のみで鑑賞。
なんか妙~~~~な映画でしたねえ~~(笑)。
まあ、面白かったです。
面白かったですけど、なんか……主人公の内面の気持ち悪さを勝手に感じてしまい、ちょっと苦手かも(笑)。
そんな映画じゃない気もするんですけどっっ。
というか、最初、あのじいさんが主役と思って観ておらず、そのうち主人公が出てくるんだろうと思ってたら、その人が主役で、ちょっと驚きました(笑)。
まあ、お話的には「クロノス」の設定以外はまあまあオーソドックスな気もしましたけど、
ドンドン若い気力が戻っていく主人公というのは、観ていて楽しいやら痛々しく感じるやらで、でも正直、最近の自分のジジイっぷりが身に染みてるので羨ましかったかも(笑)。
と、いう訳で今回は『クロノス』について書いてみました。
ほんじゃまた~♪♪
※参考文献
ウィキペディア……クロノス
IMDb……Cronos
Rotten Tomatoes……Cronos
映画データベース-allcinema……クロノス
Filmarks……クロノス
