
こんにちは、ヒッチです。
今回は1941年の映画『狼男』についてザックリ書いていこうと思います。
今回はなるべくネタバレなしの予定です。
狼男 The Wolf Man
監督/製作:ジョージ・ワグナー
脚本:カート・シオドマク
出演:ローレンス・タルボット/ロン・チェイニー・Jr.
ジョン・タルボット卿/クロード・レインズ
グエン・コンリフ/イヴリン・アンカース
ロイド医師/ウォーレン・ウィリアム
フランク/パトリック・ノウルズ
マレーバ/マリア・オースペンスカヤ
ベラ/ベラ・ルゴシ
1941年/アメリカ/70分
配信状況
※2026年2月現在の配信状況です。今後変更する可能性がございますのでご了承ください。
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概要

1941年のアメリカ映画。というかユニバーサルホラーの狼男映画第2弾。
公開日が真珠湾攻撃の2日後だったそうで、ユニバーサル首脳陣は興行収益を心配したそうですが、実際には大ヒットしてその後の影響も計り知れない作品となりました。
この作品の6年前の1935年に狼男映画第1弾『倫敦の人狼』が公開されるも、その作品はコケちゃったそうで、その兼ね合いか第2弾まで時間が空いちゃってますね~。
今作で初めて全身が毛むくじゃらの狼男というデザインが出来上がり、また今作で初めて銀の武器を使うと倒せる、狼男に噛まれた人間も狼男になってしまうなど、後々の基礎となる設定が生まれていまして、現在でもそのセオリーがほぼ使われていますね♪
また、今作は『魔人ドラキュラ』や『フランケンシュタイン』のような小説が原作ではなく、世界にある狼男伝説を元にオリジナルでお話を作っているのも特徴。
しかしまだ満月とかなく、連日狼男に変身しててちょっとおもろい♪
その代わりの設定として、今作で語られる詩があり、
“清らかなる心の男が祈りをささげる トリカブトの咲く月夜に狼にならんことを”
という訳でトリカブトが咲いてると狼男が出るみたい♪
ちなみに満月の設定が出てくるのは続編の『フランケンシュタインと狼男』からだそう。
ちなみにカート・シオドマクさんが書いた脚本の初稿では狼男が本当に変身した化け物か、タルボットの妄想だけだったのか分からないようにしてあったそうです。それをユニバーサルの首脳陣が
「これ、本当に変身した方がお客さんのウケがいいんじゃね?」
という事で脚本が書き直されたそうです♪

こんな今作、当初はボリス・カーロフさんを主演にと考えられていたそう。しかしスケジュールが合わず、“千の顔を持つ男”ロン・チェイニーの息子さん、ロン・チェイニー・Jr.さんを狼男に抜擢したみたいです。この頃ユニバーサルは新しいスターがほしかったという話もあったよう。ちなみにこの狼男役、ベラ・ルゴシさんがめっちゃアピールしてたそうですが、実際には序盤で退場する(けど重要な役)になっちゃってます♪
撮影は1941年10月27日から11月25日までだったそう。ただ9月8日から11月5日7とも。どっちだ?しかし公開が同年12月12日だそうなので、編集作業がめっちゃ大変だったでしょうねっっ。
タルボット親子や村人たちが日曜日のお祈りで訪れる聖堂があるんですが、この聖堂はお父さんチェイニー主演『ノートルダムのせむし男』での大聖堂だそうで、そのセットがまるまる残してあったとの事。
そして肝心の毛むくじゃら狼男。メイクに毎回5,6時間かかり、それを落とすのに3時間かかったそうですっっ。
また今作では思ったほど変身シーンはなく、終わりの方で狼から人間に戻るシーンが一回ある程度ですね。でもこの撮影もコマ撮り撮影で一回メイクをつけては撮影……の繰り返しなので、長時間同じ体勢でチェイニーさんはいないとダメでしかも長時間かかり、かなり大変だったみたいですっっ。

でもその甲斐あって今作は大ヒット、狼男/ローレンス・タルボット=ロン・チェイニー・Jr.という図式が出来上がり、ロン・チェイニー・Jr.さんはその後4回もこの役を務めることになりました♪ただ、チェイニーさんはそれを誇りに思っていたそうです♪
そして今作以降、狼男の設定はほぼ今作に習い、2010年にはリメイク版『ウルフマン』、2025年にもリブート版『ウルフマン』が公開されたのでした~♪
ユニバーサルホラーの狼男映画一覧

先にも書きましたが第1作が興行的にコケちゃった関係か、狼男の映画はシリーズというよりは単品、または他のモンスター達との共演作ばかりで、少し不遇な気がしますっっ。
という訳で狼男映画の一覧はこちら♪
- 1935年 倫敦の人狼
- 1941年 狼男(今作)
- 1943年 フランケンシュタインと狼男
- 1944年 フランケンシュタインの館
- 1945年 ドラキュラとせむし女
- 1946年 謎の狼女
- 1948年 凸凹フランケンシュタインの巻
1941年の今作で興行的に成功した『狼男』ですが、続編はフランケンシュタインの怪物との共演に。どうやらこの時期、ユニバーサルのモンスター映画が飽きられ始めた頃だったようで、
「じゃあ共演させちゃおうぜ~」
的な感じかは知りませんが、『フランケンシュタインと狼男』以降、ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、狼男は共演していく仲に♪
ただそれもすぐに飽きられてしまい、『ドラキュラとせむし女』を最後に一旦終了、1948年のコメディ『凸凹フランケンシュタインの巻』で番外編的に復活はしましたが、それにて終了となったのでした~っっ。
で、1946年の『謎の狼女』ですが、ぜんぜん別物で、ホラーというよりミステリーやサスペンスな作品だそうですよ~。私は未見なので語れないのでしたっっ。でもチョイチョイ同シリーズとして扱われています。

そんな狼男の映画化作品ですが、パッケージ化もバラバラだったりで、ユニバーサルですと「狼男 レガシーボックス」に『倫敦の人狼』『狼男』『謎の狼女』の3本が収録。
「フランケンシュタイン レガシーボックス」には『フランケンシュタインと狼男』『フランケンシュタインの館』が収録。
「魔人ドラキュラ レガシーボックス」に『ドラキュラとせむし女』が収録、『凸凹フランケンシュタインの巻』は2026年現在もDVD未販売となっております。
しかし以前、コスミック出版から『フランケンシュタイン vs 狼男』というフランケンシュタイン作品と狼男作品を集めた廉価版DVDが販売(現在販売中止中)されていまして、これはお得でしたよね~っっ!!まあ画質は二の次なんですけどっっ。

評価

| IMDb | 7.2/10 |
| Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…91% 視聴者スコア…80% |
| 映画データベース-allcinema | 6.7/10 |
| Filmarks | 3.3/5 |
| Amazon | 4.2/5 |
こんな感じ♪比較的高いですかね~♪コメントも褒めの方が多く、特にドラマとして精神面を掘り下げている事に感心されていた印象です。
しかし肝心の狼男のシーンがショボいと思った方は一定数いらっしゃいまして、そこは時代的な問題だし許してあげて~って思いました(笑)♪

あらすじ

ローレンス・タルボットは18年振に故郷のウェールズに戻り、父親ジョン・タルボット卿と和解する。ローレンスは雑貨店を営む村娘グエンと仲良くなるが、ある夜、デートの最中に共謀な狼に襲われる。銀の握りが付いたステッキで狼を殴り殺したローレンスだったが、それはただの狼ではなかった。咬まれて傷ついたローレンスは満月の夜になると狼男に変身し、獲物を求めて閉ざされた森をうろつくようになる。
ユニバーサル・モンスターズ共通『レガシーボックス』付録「The Monster Legacy File」より引用
基本的には良く出来たドラマだと思います。
主人公のタルボットが疑心暗鬼になり狼男と対峙するだけならいいのに、狭い村の中での出来事という事で、村社会の嫌な一面も上手に表現されていたり、父と子の葛藤的な事もあり、70分という短さでここまで詰め込めてちゃんとまとまっているのはスゴいかと思います。
ただ、ホラーなのかな?とは思ってしまいます。怖さというよりはドラマの面白さが勝っている気がします。まあ、これも時代的なものなんですけどっっ。
キャストなど

ローレンス・タルボット……ロン・チェイニー・Jr.(1906-1973)
サイレント映画期の大スター「千の顔を持つ男」ロン・チェイニーの一人息子として生まれながら、父に反対されて父の生存中は別の仕事に。父の他界後、ほぼ本名のクレイトン・チェイニー名義で活動を開始。
のちに芸名を父と同じ「ロン・チェイニー」に改め、1930年代後半から徐々に重要な役を得ていきます。『廿日鼠と人間』の心優しい巨漢レニー役で演技力を認められ、『狼男』では悲劇の主人公ラリー・タルボットを熱演し、ユニバーサル怪奇映画の新たな象徴となりました。
その後もフランケンシュタインの怪物、ドラキュラ、ミイラ男など、複数のモンスターを演じた唯一の俳優としてホラー史に名を残します。恵まれた体格と哀愁を帯びた表情で、“怪物に宿る人間性”を体現した俳優と言えます。
ジョン・タルボット卿……クロード・レインズ(1889-1967)
イギリス出身で、舞台俳優として長くキャリアを築いたのち、トーキー時代のハリウッドに招かれた名優です。
独特の味わいある声と知的な雰囲気を武器に、『透明人間』で一躍注目を浴び、その後はワーナーを中心に多くの作品で存在感ある助演を務めました。
『カサブランカ』のルノー署長や『スミス都へ行く』の汚職議員など、善悪の境界に立つ複雑な人物を魅力的に演じることで知られています。
『狼男』では、ロン・チェイニー・Jr.扮するラリーの父ジョン卿として、理性と権威を象徴する父親像を体現し、怪奇要素の中に現実の重みを与えました。上品さと皮肉っぽさを併せ持つ演技で、いまも映画ファンに愛される名バイプレイヤーです。
グエン・コンリフ……イヴリン・アンカース(1918-1985)
イギリス生まれで南米チリ育ちという国際的なバックグラウンドを持つ女優で、1930年代後半からハリウッド作品に出演し始めました。
ユニバーサルのホラー映画やサスペンス映画で活躍し、『狼男』のグエンは、主人公ラリーに惹かれながらも婚約者フランクとの間で揺れる複雑なキャラクターを演じています。
彼女は『フランケンシュタインの幽霊』『夜の悪魔』などでもモンスターと関わる役を務め、ホラー映画黄金期を支えた一人で間違いないでしょう。
ロイド医師……ウォーレン・ウィリアム(1894-1948)
アメリカ出身の俳優で、1930年代のプレコード期に数多くの作品で主演を務めた、“大人の皮肉屋ヒーロー”として知られる存在です。
洗練された二枚目でありながら、どこか胡散臭く、利己的な人物を魅力たっぷりに演じることが多く、当時の社会風刺的なドラマと非常に相性が良い俳優でした。探偵フィロ・ヴァンス、弁護士ペリー・メイスンなど、シリーズ物の主人公を何人も演じており、『クレオパトラ』ではシーザーを演じています。
『狼男』では理性的なロイド医師として、超自然現象を信じない「科学側」の代表として登場します。
フランク……パトリック・ノウルズ(1911-1995)
イギリス出身の端正な二枚目俳優で、舞台経験を経て映画界へ入り、1930年代にハリウッドで活躍するようになりました。アドベンチャー映画や歴史劇、『ロビン・フッドの冒険』などのクラシック作品で、誠実で勇敢な紳士役を演じることが多いタイプです。
『狼男』では、ヒロイン・グエンの婚約者フランクとして登場し、主人公ラリーの恋敵であり、物語上の“普通の青年”を代表する存在になっています。
マレーバ……マリア・オースペンスカヤ(1876-1949)
ロシア帝国生まれの女優で、モスクワ芸術座出身という本格派の舞台経歴を持ちます。革命や時代の波を経て欧米に活動の場を移し、アメリカでは演技教師として多くの俳優を指導しながら、自らも映画に出演しました。
小柄な体躯ながら、印象的な眼差しと強い存在感で、短い出演時間でも観客の記憶に残る演技が特徴です。『孔雀夫人』『征服』の2本でアカデミー助演女優賞にノミネートされており、その表現力の高さが評価されています。
『狼男』では、ジプシーの老占い師マレーバとして登場し、息子ベラの死を悼みながらラリーに「狼男の呪い」とその運命を告げる役割を担います。
ベラ……ベラ・ルゴシ(1882-1956)
ハンガリー出身の俳優で、舞台版『ドラキュラ』の成功を経て、映画『魔人ドラキュラ』(1931)のドラキュラ伯爵役で、一躍ホラーアイコンとなりました。濃厚なハンガリー訛りと妖しい色気を持つ演技で、ドラキュラ=ルゴシのイメージを決定づけた存在。
キャリア後半はタイプキャストや低予算作品が多くなり、最低監督(笑)エド・ウッドの作品にも出演されていますが、ホラー映画史上、最も有名な俳優の一人として現在もカルト的な人気を持ちます。
『狼男』では、物語冒頭でラリーを噛むジプシーの男ベラを演じています。

監督/製作……ジョージ・ワグナー(1894-1984)
アメリカ出身で、俳優、脚本家、監督、プロデューサーとして幅広く活躍し、特にユニバーサル・スタジオのB級映画で名を馳せました。
1930年代後半から監督業を始め、『Western Trails』(1938)などの西部劇を量産。1941年の『狼男』では監督・製作を兼任、同年『電気人間』、翌年『フランケンシュタインの幽霊』などのホラーも手がけ、ジョン・ウェイン主演の『ケンタッキー魂』(1949)や『太平洋機動作戦』(1951)などアクション・戦争映画でも実績を残します。
1950年代以降はテレビへ移行し、『マーベリック』『バットマン』『サンセット77』などの人気シリーズでエピソード監督を多数担当。100曲以上の楽曲も制作し、1984年に90歳で引退。『狼男』での功績がホラーファンに今も高く評価されています。
脚本……カート・シオドマク(1902-2000)
ユダヤ系ドイツ人脚本家で、ナチスの台頭を逃れ1933年にアメリカへ亡命し、ハリウッドでSF・ホラー作品などの脚本で活躍。
『狼男』(1941)の脚本は彼の代表作で数々の定番ルールを創作し、後世の狼男映画に多大な影響を与えました。他の作品に『透明人間の逆襲』(1940)『フランケンシュタインと狼男』『ブードゥリアン』(1943)『五本指の野獣』(1946)など。
またSF小説家そして『ドノヴァンの脳髄』『ハウザーの記憶』などを発表しています。
※perplexityさんにご協力頂きました♪
個人的な感想

DVDを以前から所有していたので、今回久しぶりに鑑賞しました♪
楽しかったですね~♪
もう観たのが前すぎてほぼ忘れていたおかげで、今回は初見のように楽しめました♪しかも前回は期待し過ぎてて、いざ観たら「思ったより面白くない……」という感想だったんですけど、
今回はいろんな発見もあって良かったですわ~♪
序盤のチェイニーさんが笑顔の絶えないシティ・ボーイって感じで軽い雰囲気が思った以上にハマっていて、ちょっとビックリしました♪
そんなシティ・ボーイが疑心暗鬼になり、ドンドン影のあるいつものチェイニーさんになっていく様がよかったですね~♪
ヒロインのキャラクターがイマイチ都合がいい女に見えたのが気にはなりましたが、でもとても王道って感じでしたし、序盤登場のベラ・ルゴシさんもよかったですね~♪出番少ない割に印象に残ります♪しかし何故役名がベラ?
後、お父さんとのやり取りと個人的にはとても好きでしたね。すんげ~厳格なお父さんで♪
ただ、やっぱり当時の特撮の限界で、今の作品を見慣れているので、どうしてもショボくは感じてしまいますし、アクションもねえ~っって感じなんですよね。
そして思ったよりサラっと終わってしまうのもちょっと残念だった気もしないではないです。
でも全体的にはとても楽しく鑑賞できましたので、狼男の原点を観たい人や、クラシックモンスターに興味がある方には間違いなくおすすめの1本です♪♪
という訳で今回は『狼男(1941)』についてザックリ書いてみました♪♪
んじゃまた〜♪♪
※参考文献
ウィキペディア……狼男
IMDb……The Wolf Man
Rotten Tomatoes……The Wolf Man
映画データベース-allcinema……狼男
Filmarks……狼男
※2026年2月現在の配信状況です。今後変更する可能性がございますのでご了承ください。
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